少し前の記事ですが、ちょっと信じられないダイエット法が報じられていました。
MSN産経ニュース
絶対ダメ 下剤ダイエット 腸の粘膜に炎症…結果的に肥満にも
sankei.jp.msn.com/life/news/120131/bdy12013107550001-n1.htm
(現在この記事は削除されています)
便秘薬・下剤はそうそう使うものではない 腸内環境改善法はいくつもある
厚生労働省が平成21~22年に、中学生対象の摂食障害調査を行っています。
調査によると、痩せる目的で4週間に2回以上下剤を使ったことのある中学生は女子が1.1%、男子が0.7%いたそうです。
ありえません!(゚ロ゚;)
このサイトやメルマガで何度か書いているように、私は便秘薬・下剤の使用にはとても否定的です。滅多なことでは使うべきではないと考えています。
便秘の人が太りやすいのは事実ですが、それは便がたまるからではなく、腸内環境の悪化で腸の働きが鈍っているからです。
記事では、
腸がきちんと動いていないと、摂取したカロリーが各細胞に行き渡らず、本来なら全身の細胞で働くはずのカロリーが皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積される。
と指摘されています。
つまり、下剤を使って便を出しても、腸内環境を改善しない限り根本的な解決にはならないのです。
さらに言えば、下剤を常用していると排泄能力が衰えてしまい、慢性的な便秘を招きかねません。
下剤を使って排泄→排泄する力が弱まる→便秘気味になる→下剤で出す→ますます弱まる→
と、悪循環にどんどんはまっていきます。
よほどの事情がない限り、下剤を使うべきではありません。ましてや常用するなどありえない話です。
いまさら言うまでもありませんが、ダイエットするなら摂取カロリーをおさえて適度な運動をするのが王道です。