「BUT短縮型ドライアイ」についての報道を目にしました。
MSN産経ニュース
目の“肌荒れ”…対症療法のみ その症状「BUT短縮型」?
sankei.jp.msn.com/life/body/101105/bdy1011051430000-n1.htm
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このコンテンツでは、記事を参考にこの症状についてと、ドライアイ対策の涙点プラグについてまとめます。
BUT短縮型 まばたきしても潤わない特殊なドライアイ
「BUT」とは breakup time の略で、普通のドライアイとは症状が少し異なります。
正常な目は、まばたきをすると、目の表面に涙の層がまんべんなく広がり、その層は5秒以上安定します。
しかしBUT短縮型ドライアイでは、涙の層が無い部分(ドライスポット)が出現し、目の乾きを感じるようになります。涙による潤いに、まだらができてしまうのです。
京都府立医科大学大学院の横井則彦准教授は
「涙の量に問題はなく、目の表面の水濡(ぬ)れが悪い。いわゆる“目の肌荒れ状態”」
と説明されています。
上の記事には、「痛くて目が開けられなかった」という女性の体験談が紹介されています。
同様の症状に悩まされている人は相当いると考えられていますが、分泌される涙の量に問題は無いため、眼科でも「ドライアイ」と診断されないことも多いようです。
原因としては、目の表面にある細胞の「膜型ムチン」という組織の働きが悪くなっているから、という説があります。(横井准教授)
現在では目薬をさすなどの対症療法しかありません。
私もパソコン作業を長時間することがあるので、ドライアイらしき症状がたまに出ます。
野菜や果物(正確には「色の濃い食品」)を食べる量が少ないと、特に目が乾きやすくなるような気がします。
ちなみに、「病気にならない生き方」の新谷医師は、ドライアイ対策として
「目薬をさすよりもコップ2~3杯の水を飲み、しばらく目を閉じておく」
と主張されています。
私も個人的には、目薬をさすよりもこちらの方が良い対処法だと感じます。
涙点(るいてん)プラグとは 費用など
パソコンの普及が進み、ドライアイの症状を訴える人も増えています。
ドライアイの原因としては、よく知られているパソコン作業の他に
・合わないコンタクトレンズを使っている
・エアコンによる乾燥
などがあります。
ドライアイを放置しておくと角膜に傷がつくこともあるので対処が必要です。
ドライアイ治療法に「涙点プラグ」があります。
「涙点」とは目頭にある涙の排出口で、上下に二つあります。涙腺から出た涙がこの涙点から鼻へと出ていくのです。
「涙点プラグ」とはこの涙点を塞ぐシリコン製の栓です。涙点プラグを使うと涙が排出されず溜まりやすくなり、目の潤いが保たれます。
治療は非常に簡単で、目に点眼麻酔をした後プラグを涙点に挿入するだけです。
適切なプラグを使えば日常生活での脱落や違和感なども無く、涙を溜める効果も半永久的に持続します。
ドライアイ対策としては非常に有効で安全性も高い治療法ですが、プラグが目に合っていないと目に違和感を感じることがあります。
また治療の原理として老廃物やホコリなどの排出も妨げられるため、治療後は定期的な健診を受けるのが理想的です。
治療には保険が適用され、三割負担で片目あたり3000円~5000円で治療ができます。