肩甲骨はスポーツをしている人でない限り、普段はあまり意識しません。

腰や膝に比べると存在感は薄い肩甲骨ですが、美容面では近年注目されています。
 
というのも、肩甲骨周辺が凝って動きが鈍くなると、あごの下などにたるみが発生するのです。

肩甲骨の広がりと体のたるみ

スマホやPCの操作で前かがみと巻き肩の姿勢では、肩甲骨が広がった状態になります。
 
それが習慣になると姿勢が悪いまま固まり、体前面の皮膚が前方にたるんでしまうのです。
 

 
パーソナルトレーナーの松井薫さんは、肩甲骨周辺が固くなっているかどうか、あるいは背中の筋力が弱っているかをチェックする方法として、以下の三つを挙げています。実際にやってみて下さい。

背中で手を握る

手を上と下から背中側にまわし、後ろで手をつないでみましょう。
 
手同士が全く届かなかったり、指先が接触するだけ、ということもあるのではないでしょうか。
 
松井さんによると、「手が届かない人は、肩が前に出た状態で固まっている。肩を後ろに引く筋肉(三角筋後部)が弱っている」のだそうです。

両ひじをつけて目の高さに上げる

両腕を上に向け、手の小指側から肘までをくっつけます。その状態で目の高さまで上げてみます。簡単な動作ですが、意外と難しくないですか?
 
松井さんの解説です。
 
「目の高さまで上がらない人は、肩甲骨を中央に引き寄せる筋肉(菱形筋)が弱っている」

頭の後ろで手を組んで首を曲げる

背筋を伸ばして頭の後ろで手を組み、両肘をできるだけ寄せます。手で後頭部を軽く押すようにして、そのまま首を前方に倒してみましょう。
 
ひじが肩の高さより下に来ればOKです。
 
松井さんの解説です。
 
「首筋の筋肉の張り具合をチェックする動作です。ひじが肩の高さより下がらない人は僧帽筋が弱っている」
 

 
以上ひとつでもできなかったり、やりにくさを感じたら、肩甲骨を動かす為の筋肉が凝り固まっていたり、弱ったりしていると考えられます。
 
これを防ぐためには肩甲骨の動きを改善して背中の中央に寄せ、姿勢を正さなくてはいけません。