ポットなどに炭をいれて水道水を飲みやすくする工夫は一般家庭でも広く行われるようになりました。
炭が塩素を吸着してカルキ臭を取り除くと同時に、炭のミネラルが水に加わって味がまろやかになります。
良いことづくめのようですが、ひとつ見落としがちなのは、塩素が除去された水は殺菌力が弱くなっているということです。
あまり長く放置していると雑菌が繁殖する可能性があります。炭でろ過した水はできるだけ早く使い切りましょう。
炭を水に入れるなら1リットルにつき長さ10cmほどの炭を1本が目安です。そのまま一晩置けば水が美味しくなります。
炭のミネラル分は1~2週間で無くなります。ただし、カルキ臭を除くだけであれば3ヶ月ほどは効果があります。
使用済みの炭はよく乾かしてトイレや下駄箱、床下に置くと消臭効果が期待できます。
ちなみに、炭を入れた水をそのまま煮沸してはいけません。煮沸してしまうと、炭にせっかく吸着させた臭い成分などがまた放出されてしまうのです。
私が以前喫茶店でアルバイトをしていた頃、お冷のポットには炭が入れてありました。
その水は確かに美味しかった覚えがあります(冷やすと特に違いがわかったような気が)。
私個人的には試したことはありませんが、炭でろ過した水でご飯を炊くなどいつかやってみたいものです。