一般的にストレスは「体に悪いもの」なイメージがあります。
確かに過度なストレスは健康を害するケースが多いですが、ストレスも場合によっては体に良い影響をもたらすようです。
短期間のストレスは免疫機能を高める 米国大学の研究 ただし長期だと…
長期間続く精神的ストレスは免疫機能を低下させます。
ところが短期間のストレスはインフルエンザに対する免疫機能を高める可能性があるそうです。
米オハイオ州立大学の研究チームが05年に発表しました。
同チームはマウスの群れに6日間にわたり毎日、攻撃的なマウスを6時間入れ、群れにストレスを与えました。
その後、何もしなかったマウスと共にインフルエンザに感染させたところ、ストレスを受けたマウスの方がT細胞の数が多く、免疫機能が高まっていたのです。
(以下は私の推論です)
これは交感神経の活動が活発になって、免疫力が高まったのではないでしょうか。いわゆる、「気が張った」状態ではカゼをひかないのと同じですね。
「気が張った」状態は、交感神経が優位でいわば身体が臨戦態勢にあるので、免疫機能も強くなります。身体に侵入してくるウイルスなどを撃退すべく備えるわけです。
反面、一旦「気が張った」状態が終わってしまうといきなりカゼをひいてしまうことがあります。これは交感神経の活動が低下するので免疫機能も弱ってしまうからです。
ただしこの実験のマウスも、長期間にわたりストレスを与え続けられると免疫機能が低下するでしょう。
これは人間も同じことで、いつまでも「気を張った」状態を続けていれば身体を壊してしまいますよね。
ほどほどのストレスは必要なものですが、長く続く過度なストレスは身体にプラスにはなりません。
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ストレスでカルシウム・マグネシウムを消費する理由は?
ストレスがたまるとビタミンやミネラル(特にカルシウム、マグネシウム)を大量に消費します。
一般にカルシウムを多く含むのは乳製品、干しえび、しらす干しなど、マグネシウムはアーモンド、大豆、干しひじきなどに多く含まれています。
カルシウムには神経のイラつきを鎮める作用があります。ストレスを受けて心がイラついたりザワつくとカルシウムを消費するのです。
それではなぜマグネシウムを消費するのでしょうか?
これはストレスを受けた時の反応が関っています。
人間がストレスを受けた時、体は対抗するためのホルモンを分泌します。このホルモンはいわば戦闘体勢を作るもので、外敵から身を守るための自然な反応です。
このホルモンが分泌される際にマグネシウムが消費されるのです。
最近は働く女性が多くなり、ストレスを感じる女性も増えているようです。
ストレス感じてるな~と心当たりがあるならカルシウムとマグネシウムを積極的に摂りましょう。
女性はダイエットを意識しがちなのでミネラルが不足する傾向があります。
摂取カロリーは落としつつも、ミネラルやビタミン、たんぱく質などを過不足なくとりましょう。