
健康問題に関心のある方なら、少し前に新谷弘実医師が著書で「緑茶は飲むべきではない」と主張されたのはご記憶ではないでしょうか。
緑茶の健康的なイメージが覆され、少なからず話題になりました。
しかしその後、「緑茶は健康に良い」旨の記事はしばしば目にしました。
このコンテンツでは、雑誌日経 ヘルス 2014年 01月号62ページから、そうした記事の一例を紹介します。
日経ヘルスの記事によると、緑茶には複数の健康効果が期待できるそうです。
要旨をまとめます。
緑茶や紅茶を一日に三杯以上飲んでいる人はそうでない人と比べて、脳卒中リスクが21%下がる。
お茶のフラボノイドが血管内皮機能を改善して血管の働きを良くしていると考えられる。
■お茶のカテキンとカフェインがエネルギー消費や脂肪代謝を高める
緑茶カテキンをカフェインを併せて摂取した人は、カフェイン単独よりも体重が平均1.38kg、腹囲が1.93cm減った。
■がんや骨粗しょう症の予防効果も報告されている
私の場合、「お茶は飲むべきではない」とは、新谷医師による主張以外は見た記憶がありません。
新谷医師は腸の内視鏡手術のエキスパートなので、お茶が「腸相」に良くないという確固たる根拠があるのは間違いないでしょう。
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しかし私としては、「ネガティブ面もあるが、それ以上にメリットがあるのなら習慣として飲むのもアリではないか」とも思えるのです。
そのため、私は緑茶は飲んでもいいのではないか?という考えています。(もっと単純に、お茶はサッパリして美味しいから、というのもありますが。ちなみに私は牛乳も普通に飲んでます)
脳卒中が起きやすい曜日
脳卒中は曜日によって発症率が違います。
鳥取大学の倉舗桂子教授の研究チームが、鳥取県で発生した1万2529件の脳卒中発作の発症パターンを調査しました。
その結果、男女・年齢を問わず月曜日は脳卒中の発症率が高く、日曜日は最低になりました。
日曜と月曜の発症率の差は若年層になるほど大きく、これは仕事のストレスが関係していると考えられています。
特に若い女性は日曜日の発症率が11.3%だったのに対し、月曜日は17.2%と一気に五割増しになっています。
季節別では女性は冬に発症率が上がり、男性の高齢者は春に多く発症していることがわかりました。
脳卒中には脳梗塞、脳出血、くも膜下出血があり、いずれも非常に重篤な症状なので一刻も早い対処が必要です。
昔は脳出血(脳の血管が破れて出血する)が最も多い脳卒中でしたが、今は脳梗塞(脳の血管が詰まる)が最も多くなっています。
脳出血が少なくなったのは、以前よりも栄養状態が良くなって血管が丈夫になったこと、高血圧の管理がうまくいくようになったことが考えられます。
反面、糖尿病や高脂血症などが多くなったために血管がつまる脳梗塞が増加するようになってしまいました。