でんぷんの消化吸収を助ける酵素として知られている「アミラーゼ」。
大根に含まれているのはよく知られていますが、大根よりも、山芋の方がより多くのアミラーゼを含んでいます。
山芋はいわゆる”スタミナ食”として、胃腸が弱りがちな夏に「夏バテ予防におすすめ!」としばしば推奨されています。
これはヤマイモのアミラーゼがデンプンの消化を助けて、エネルギーの吸収効率をアップさせるためです。
また山芋にはムチンという物質が含まれています。山芋独特のあのぬめりがムチンですね。
ムチンには滋養強壮に効果があるだけでなく、たんぱく質の体内への吸収を高める働きもあります。ムチンは胃の粘膜を保護する作用ももっていて、胃炎などの胃の疾患を予防・改善してくれます。
つまり、山芋には炭水化物・たんぱく質両方の吸収を助ける作用があるわけです。
山芋を食べるとメインエネルギーの体内吸収が促進されることになり、これが疲労回復に効果的といわれるゆえんです。
山芋を食べる際にはできるだけ生で食べるようにしましょう。熱を加えると、これらの消化吸収の働きが半減してしまうのです。
拍子木切りや千切り、あるいはすりおろして食べるのがベストです。
山芋のアミラーゼ・ムチン 炭水化物・たんぱく質吸収サポート
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