ニンジンはビタミン、カリウム、カルシウム、さらには免疫力を高めるカロテンも豊富に含んでいます。
 
ニンジンは三分の一本(約50g)で、成人が一日に必要とするカロテン量を摂ることができます。
 
カロテンは、葉や表皮部分に多いので、皮はできるだけ薄くむくのがポイントです。繊維質も多く、水溶性のペクチンを多く含んでいるので便秘症状を改善してくれます。

私は料理でニンジンを使う際はほとんど皮をむきません。むかなくても違和感は全くありませんし、栄養的にも優れているからです。(手間が省けていいですし)
 
飲料メーカーの伊藤園の調査によると、ニンジンはゆでて食べるほうがカロテンの吸収が早くなるそうです。
 
ゆでて食べると、摂取後6時間ではカロテン摂取量が生食よりも1.4倍多くなるという研究結果があります。
にんじん
良いことづくめのように思えるニンジンですが、アスコルビナーゼという酸化酵素を含んでいるのはひとつの注意点かもしれません。
 
アスコルビナーゼはビタミンCを破壊する働きがあるため、他の野菜と一緒に食べるとその野菜のビタミンCを破壊してしまうのです。
 
これを防ぐには、酢が有効です。酢にはアスコルビナーゼの働きを抑える作用があるので、ビタミンCが破壊されなくなります。
 
ちなみに私は、ニンジンをキャベツやニンニクと並んで”イケてる食品”と考えています。習慣として摂取する価値のある野菜ではないでしょうか。