セントジョーンズワートは、軽いうつの人向けサプリメントとして注目されています。
 
落ち込んだ心に明るさを取り戻すことから「サンシャインサプリメント」と呼ばれています。和名はセイヨウオトギリソウです。

うつ病は脳内物質であるセロトニンやノルアドレナリンの働きが十分でないために起こると考えられています。
 
セントジョーンズワートにはヒペリシン、ヒペフォリン、フラボノイド、タンニンなどが含まれており、これらが相互に作用しあって脳内物質の働きを円滑にする働きがあります。
 
結果的にうつ症状の緩和に役立つのです。
 
セントジョーンズワートは、ドイツではうつ病の治療薬として認知されています。
 
センドョーンズワートと抗うつ薬の効果を比べる実験がドイツで行われた際にも、セントジョーンズワートは抗うつ薬と同等かそれ以上の結果が得られました。
 
軽~中等度にうつ傾向のある人、季節性うつ病、不安感、神経症、早朝に目が覚めてしまう睡眠障害に悩む人に使われます。
 
セントジョーンズワートはメタアナリシスによって抑うつ効果が認められている数少ないサプリメントです。
 
メタアナリシスとは、複数の臨床試験結果を解析し、その平均値を出す統計的手法で、結果には高い科学的根拠があるとされます。
 
またドイツで93年に行われた二重盲検法による試験でも、プラセボとは明らかに有意な違いが見られました。
 
(外部リンク)
プロザックなどうつ治療薬通販 効果体験談も

セントジョーンズワート 使用上の注意点

セントジョーンズワートは単独で使用する場合は非常に安全性の高いサプリです。ただし、医薬品と併用する場合には注意が必要になります。
 
以下の医薬品を使用している場合、セントジョーンズワートの服用は避けましょう。

・経口避妊薬(常用している場合)
・インジナビル(抗エイズ薬)
・ファルファリン(血液凝固防止薬)
・ジゴキシン(強心薬)
・シクロスポリン(免疫抑制薬)

 
02年には厚生労働省から医薬品との相互作用について注意喚起の通達が出されています。
 
手術の前後に飲むのもいけません。敏感肌の人や、光感作性のある薬を飲んでいる場合は湿疹が出やすくなります。
 
寝る前に摂取すると不眠の副作用が出ることもあります。
 
セントジョーンズワートは日本ではそれほど知名度が高いサプリメントではありませんが、最近は軽いうつ症状に有効として注目を集めています。