ノロウイルス胃腸炎は乳幼児から老人まで感染し、感染すると数時間から、長くても2日くらいの潜伏期間を経て発症します。
 
主な症状は吐き気、おう吐、下痢で便に血液が混じることはまれです。
 
ノロウイルスはその症状の激しさが近年は注目されています。ひどい目に遭った旨の体験談をネットなどで多く目にします。

腹痛、頭痛、発熱、悪寒、筋肉痛、咽頭痛などを伴うこともありますが、熱はあまり高くなりません。
 
小さい子供には嘔吐が多く、成人は下痢の症状が多くなる傾向があります。
 
嘔吐・下痢ともに1日数回から10回以上も続く時があります。嘔吐物に緑色の胆汁が混じる場合も。
 
症状は数時間から数日(1~2日)続いた後回復に向かいますが、高齢者などは重症化するおそれがあるので油断なりません。

ノロウイルス感染を防ぐには

吐しゃ物や排泄物には7~10日間ノロウイルスが大量に混じります。そのため、これらの処理を行った際には二次感染しないよう細心の注意が必要です。
 
ノロウイルスの感染予防の第一は手洗いですが、せっけん自体にはノロウイルスの活動を止める作用はありません。しかしウイルスを手から流し落とすことができるのでせっけんは必ず行いましょう。
 
ノロウイルスによる食中毒を防ぐには、食品の中心温度を85℃以上にして1分間以上の加熱を行えば有効とされています。
 
食器や調理器具を殺菌する際には熱湯(85℃以上)か塩素による殺菌が有効とされています。さらに念をいれるなら、二枚貝を調理する器具は専用のものだけを使いましょう。