「寝てばかりいると太る」というイメージがありますが、実際はどうも逆のようです。
 
睡眠時間が短ければ短いほど、肥満しやすいことがわかっています。

睡眠時間が短いほど肥満傾向 米国大学の調査

米コロンビア大学が32~59歳の男女1万8000人を対象に行った調査によると、7~9時間の睡眠をとる人に比べ、4時間以下の睡眠の人は肥満率が73%も高くなり、5時間睡眠の人も肥満率が50%多かったのです。
 
米スタンフォード大学医学部が30~60歳の男女1024人を対象にした調査では、8時間睡眠の人に比べ、5時間睡眠の人は血中グレリン(食欲を増すホルモン)が14.9%多いことがわかりました。
 

 
逆に、血中レプチン(食欲を抑制するホルモン)は15.5%も減少していました。
 
つまり、「睡眠時間が少ないとよく食べる」ことになるわけです。
 
睡眠不足の状態でダイエットをしても効果は出にくいのです。

睡眠不足その他の弊害 NG食事パターン定着やその他不調のリスクUP

他にも、睡眠が足りないと・・・
 
朝ギリギリまで寝て、朝食を抜く、あるいはほんのちょっとしか食べない。
 
→日中の運動量が減り代謝が悪くなる&昼・夕食を大量に食べる(疲労感が残っているのと、食欲が増すため)
 
→食事のエネルギーが消費されず脂肪として体にたまる。
 
というパターンが確立されるきっかけにもなります。
 
このパターンでは便秘の発生率が高まることもわかっています。
 

 
寝不足になると肥満以外の弊害も発生しやすくなります。
 
睡眠を十分にとっている人と比べて、睡眠が不足しているとがんの発生率が1.3~1.8倍になり、加えて認知症のリスクも高くなるという調査結果もあります。
 
睡眠時間が短くなることも時にはあっても、それが習慣になってしまうと「百害あって一利なし」のようです。
 
健康・美容第一の女優さんやモデルさんが「睡眠を削って仕事する」というのは見たことがありませんし。
 
「ちょっと寝不足かな?」と感じたら、できるなら「15分昼寝」をやりましょう。
 
正午からお昼の3時ごろまでの間にとる15分ほどの睡眠は仕事や勉強の効率を上げ、なおかつ夜の睡眠の質を上げてくれます。