お酢には殺菌作用があり、食中毒予防に効果があることはよく知られています。

この殺菌作用はちょっとした工夫で強化することができるそうです。
 
このコンテンツでは酢の殺菌作用についての話題をまとめています。

ミツカンさんサイト 酢の殺菌力 塩と砂糖でアップ

酢は単独でも殺菌作用があるのですが、塩や砂糖を加えると殺菌力はさらに強くなります。
 
ミツカンさんのサイト内にある「お酢で除菌」コーナーを見ると、ただ酢をかけるだけでなく酢と塩を使ってあります。
 
mizkan.co.jp/vinegar/master/life.html
(現在このページはありません)
 
ミツカンの研究所によると、この殺菌力を料理の場で効果的に発揮できるのは
 
食酢50cc+水50cc+食塩3.5g+砂糖10g
 
を合わせたものです。この配分を参考に食中毒を予防してみてはどうでしょう。
 

 
注意点をひとつ。
これらの合わせ酢にしょうゆを加えると殺菌作用が落ちてしまいます。
 
酢って、食用以外にも掃除などにも大活躍しますよね。
 
水周りの水あかや石鹸カス、さらにはカビやヌメリも酢を含ませた布で拭くとキレイになります。(大掃除でニ~三回やったことがあります。普段はやりませんが・・・)
 
酢なので食品を扱うキッチンにも安心して使えます。
 
洗濯機の除菌にも使えます。洗濯槽に水を張り、コップ一杯分の酢を入れて一晩おきます。
 
その後水だけを入れた状態で洗濯機を回すと雑菌類を減らすことができるのです。私も実際にやってみたら、確かににおいが少なくなった気がしました。
 
洗濯をする際にも酢を大さじ3杯ほど入れると洗濯物の雑菌の繁殖を抑えることができます。これは部屋干しした際に出るいやな臭いを防ぐ効果があります。
 
洗濯物が乾くと酢のにおいは消えてしまいます。梅雨時など、天気の悪い日が続く時に試してみて下さい。

ストーブ上のやかん加湿器に酢を

ストーブの上に水を入れたやかんや鍋を置いて加湿器代わりにする家庭は多いと思います。
 
ここでちょっとひと工夫を。
 
この水に酢を少量加えると、酢の成分が混じった蒸気が立ちこめるので、殺菌作用によりノドの保護に役立ちます。風邪対策にはうってつけの加湿になります。
 
ただし、あまり多量に加え過ぎると酢のにおいが気になってしまいます。




多くの菌に効果的な酢

食酢の抗菌作用は多種の食中毒菌に対して有効です。
 
具体的には、
 
サルモネラ属菌 ボツリヌス菌 腸炎ビブリオ ブドウ球菌 腸管出血性大腸菌 
 
といった細菌類です。
 
うがいをするときも、水に酢を加えると効果がアップします。
 

 
酢と同様に抗菌効果の高い食品としては緑茶があります。
 
緑茶も多くの細菌類に効果があるため、うがいの際は緑茶の葉(出がらしでOKです)を加えると酢と同様に有効です。
 
ちなみに、欧米ではコーヒーメーカーを洗浄するときは食酢を使うこともあるそうです。洗剤を使用するよりも安全性が高いからなのだとか。
 
また、寿司職人がすしを握るときに使う「手水」には酢が含まれています(水と同量か、水の三割ほどの酢が含まれています)。
 
生の魚は非常に傷みやすいので、素手で作業する寿司では酢の殺菌効果を利用しているのです。