塩分の摂取量 動物性たんぱく質摂取で減らせる

生命を維持するには、塩分は1日約2gで十分といわれています。
 
しかし日本人は平均で12g前後の食塩を摂っているので必要量の6倍摂取しているわけです。1日あたりの理想摂取量男性は10g未満、女性は8g未満とされています。
 

ちなみに他の国が目標値をいくつに設定しているかというとアメリカは4.5~5g、イギリスは6g、またWHOは5gとしています。
 
参考までに5gとは病院食をさらに薄味にしたイメージです。
 
 
02年の国民健康調査では、日本人の一日の食塩摂取量は11.4gで、男女共に年齢が高くなるほど摂取する食塩量も増えるようです。
 
男性で最も多かった年代は60歳代で13.8g、女性は50~60歳代で11.9gの食塩を摂取しています。
 
 
食塩摂取量についてちょっと昔のデータを紹介してみると、

1975年 13.5g 1980年 12.9g 1985年 12.1g 1990年 12.5g 1995年 13.2g 2000年 12.3g

となっています。
 
食事で塩分摂取量を減らすには、酢を利用するのがポイントです。塩だけで味をつけるのではなく、酢を使うと味が補強されるので使う塩を減らすことができます。
 
また、食材によっては減塩を促してくれるようです。
 

動物性たんぱく質には減塩効果

動物性たんぱく質は減塩を助けてくれるそうです。
 
より具体的には「動物性たんぱく質をとると塩辛いものを食べたいと思わなくなる」のです。
 
 
ラットをニ群に分け、それぞれ低たんぱく食と高たんぱく食を与え、水と食塩水を自由に飲ませる実験が昭和女子大学大学院で行われました。
 
その結果、低たんぱく質食群でははじめ水を飲んでいた後、徐々に食塩水を飲むようになり、高たんぱく食群では食塩水には目もくれず、水だけを飲んだのです。
 
 
これはラットでの実験ですが、日本人の動物性たんぱく質と食塩の摂取量は逆相関の関係が確かに認められるのです。
 
1946年ごろの日本人の動物性たんぱく質摂取量は10gくらいで、現在は約40gに増えています。同時に食塩の摂取量は、かつて13g以上あったのが今は11gほどに減っています。
 
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また、日本人の炭水化物の摂取量は近年減少していることもわかっており、これも減塩傾向にあることと関係していると考えられます。
 
炭水化物は「食塩の運搬者」とも呼ばれることがあるように、炭水化物と塩分は同時に摂取されることが多いのです。
 
ご飯に合うおかずというと塩味があるものが多いですよね。炭水化物を食べなくなると、塩分の摂取量も少なくなるわけです。
 
結論として現代人の食塩摂取量が減少傾向にあるのは、炭水化物の摂取量が少なくなったことと同時に動物性たんぱく質を多く取るようになったからと言えます。
 
同じたんぱく質でも、植物性たんぱく質は動物性たんぱく質に比べて減塩効果は弱いといわれています。
 

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