「一日一個のリンゴは医者を遠ざける」という西洋のことわざはよく知られています。
 
リンゴは美味しいだけでなく、健康維持にも貢献してくれる食べ物です。


 
このコンテンツではリンゴに含まれる栄養や個人的なエピソードをまとめています。

リンゴの栄養 便秘でも下痢でも!さらには高血圧に 効果まとめ

りんごは、レモンやグレープフルーツと比べるとビタミンC含有量は少なくなっています。
 
その代わり、カリウム、そして食物繊維のペクチンが豊富に含まれています。
 
りんごの食物繊維は水分を吸収すると12~38倍にもなります。ペクチンは便秘のときにも、下痢のときにも効果がある優れものです。
 
ペクチンは腸内のビフィズス菌を増やし、腸内環境を整える働きもあり、さらにはがんの抑制効果も持っているとする研究結果も発表されています。
 

 
カリウムは体内にあるナトリウムと結合して体外に排出する働きがあります。高血圧の人におすすめです。
 
さらにリンゴには、身体が疲れて血液が酸性に傾いたとき、これを解消してくれるリンゴ酸も含まれています。
 
りんごは皮ごと食べるのがポイントです。抗酸化物質であるポリフェノールが皮付近に含まれているからです。
 
ポリフェノールは活性酸素を除去して老化の進行を抑制してくれます。
 
りんごに期待できる健康効果をまとめます。

美肌効果 便秘防止・整腸作用 アレルギー予防 生活習慣病予防 血液サラサラ効果 中性脂肪の低減効果 がん抑制

美味しいリンゴの見分け方と保存法

国内リンゴの生産地なら何と言っても青森です。生産量は年間44万トンを超え、全国生産量の5割以上を占めています。
 
美味しいりんごを見分けるポイントは、音と重さ、色にあります。
 
軽く叩いてみて金属音に近い音がする
ずっしりと重みがある
赤いリンゴであればお尻の部分まで赤く完熟している

 
・・・リンゴを選びましょう。
 

 
リンゴの表面に油のようなベタッとした成分が付いていることがあります。これは「油上がり」と呼ばれるもので、成分はオレイン酸・リノール酸です。
 
害は無いどころか、不飽和脂肪酸なので身体に良いとされる成分です。リンゴが自身の表面を保護するために分泌されます。
 
室温で保存できるのは1週間ほどです。
 
それ以上保存するなら、まず霧吹きで水を吹きかけてりんごの表面を軽く湿らせます。その後りんごをビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存すれば、1ヶ月は大丈夫です。

私の心を奪った木箱入りリンゴ

私が青果市場に店を出していた頃、あるリンゴに心を奪われたことがあります。
 
この世のものとは思えないほど(←オーバー?)美味しかったのです。
 
青果市場なので美味しい果物が各地から集まります。それを仕入れる業者さん達は、さらに「美味しいもの」「質の良いもの」を選んで競り落とすべく真剣です。
 

 
そんな業者さんの一人が、「木箱入りのリンゴは美味しいんですよ」といって、リンゴをひとつくれました。
 
持った感じがいかにも密度が高そうで、「いい感じだな」とは思いましたが、それほど深くは考えませんでした。
 
店に持って帰ってから事務仕事を始め、何気なく一口かじってみると・・・
 
「カリッ!」という実に軽くて良い音。
 
そしてその美味しさときたら・・・事務作業をする手が一瞬止まりました。(←本当です)
 
甘さ、酸味、香り、歯応え、どれをとってもまさにパーフェクト。
 
蜜も入ってます。(蜜は味と関係なという話もありますが)
 

 
それぞれの要素のバランスがピッタリで、文句のつけようがありません。「こんなに美味しいリンゴがあるとは…」と感動したものです。
 
何とも残念なのは、品種などを聞いていなかったことです。
 
わかっているのは、ただ木箱入りということだけ。「ふじ」か、「サンジョナゴールド」あたりかな?と推測していますが。
 
「木箱入りだから美味しい」とは言えないでしょうが、機会があったら試してみてください。