コーヒーのがん抑制効果 辻一郎教授の研究など

2005年の3月、毎日コーヒーを飲む人は、飲まない人に比べて肝がんになるリスクが半分になる、という調査結果が国立がんセンターの研究チームにより発表されました。
 
研究チームは1990年から10年間、日本全国の40~69歳男女約9万人を調査しました。
 

喫煙などのリスクを考慮したうえで肝がんの発症率を10万人あたりで計算したところ、飲まない人が547.2人であったのに対し、毎日飲む人は214.6人でした。
 
飲む量が多いとさらにリスクが減ったそうです。
 
 
また厚生労働省の調査では、コーヒーを一日三杯以上飲む女性は結腸がんになるリスクが全く飲まない女性の半分になることがわかりました。
 
ちなみに、コーヒーを飲むことによる結腸がんリスクの低下は男性では見られませんでした。
 
 
カナダのブリティッシュコロンビア大学とアメリカ・ボストンの病院との共同研究では、コーヒーは痛風の原因になる尿酸値を低下させることがわかっています。
 
 
よく知られたコーヒーのダイエット効果としては「運動前に飲むと脂肪燃焼が促進される」というものがあります。
 
コーヒーのカフェインが、リパーゼという脂肪分解酵素の働きを活発にするのです。運動の20~30分前に飲むとこの作用を上手く生かすことができます。
 
私は習慣にしている水泳に行く前、自宅でコーヒーを飲み、それからプールに向かうようにしています。気分的なものかも知れませんが、確かにお腹が減るのが早い気がします。
 

コーヒーのがん抑制効果 辻一郎教授の研究

東北大学の辻一郎教授は、コーヒーの健康効果について様々な研究を続けられています。
 
上で紹介したようなコーヒーのがんに対する効果は辻教授も指摘されています。
 
辻教授によると、コーヒーには複数のがんに対して抑制作用があります。
 
 
教授の研究チームは、宮城県内の男女3万8679人(年齢は40~64歳)を13年にわたって追跡調査しました。
 
この調査では、コーヒーを飲む習慣を五段階に分類し、ガン発症との関連も調べられています。
 
その結果、コーヒーを毎日一杯以上飲む人はそうでない人に比べて口腔・咽頭・食道がんのリスクが49%低いことがわかりました。
 
 
また同じく辻教授のチームが4万7605人(上記の調査と重複するかどうかはわかりません)から得た回答を調査したところ、一日一杯以上コーヒーを飲む人は、全く飲まない人よりも肝がんになるリスクが40%低いことが分かりました。
 
 
まとめると、コーヒーが抑制するであろうがんは
 
口腔・咽頭・食道がん 肝臓がん
 
ということになります。
 
 
嗜好品として広く親しまれているコーヒーですが、今後は健康を意識して飲んでみるのも良いのではないでしょうか。
 
珈琲一杯の薬理学
珈琲一杯の薬理学
 
※外部リンク
美味しいコーヒーを!

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