成人女性は左右の卵巣に合計で約40万個の卵を持っています。
 
排卵された卵は受精が行われない限り1日から2日で壊れます。つまり、排卵後2日までは妊娠可能ということです。
 
精子の寿命は最大で5日といわれています。

射精された精子が子宮や輸卵管で生き続ければ、排卵したとたんに受精することもありえます。つまり、性交後5日後に受精することもあるのです。
 
精子や卵子の寿命については諸説あり、必ずしも一定ではありません。
 
精子の寿命についても3日や7日といった説もあり、卵子の寿命も2日とは断言できない場合もあるようです。
 
ただ、卵子の寿命が精子よりも短いことは間違いないようです。
 
卵子や精子の寿命は妊娠と関ってくるので、そろそろ子供を授かろう!と考えたカップルは排卵日と性交のタイミングを見極めるようになります。
 
この排卵日と妊娠のしやすさというのはいろんな説があり、「いつが一番妊娠しやすいか?」というのはなかなか難しい問題です。
 
排卵日前、当日、排卵日後いずれも「妊娠した」という体験談があるのです。
 
基準となる排卵日は基礎体温が一番低くなった時と一般に言われています。この説はかなり有力ですが、最低体温日以外でも排卵が起こる確率も高いという主張(WHOによる)もあるのです。

男性の精子数の減少と不妊体質原因

保健体育の授業などで、以前はよく「生命が誕生する際には二から三億倍の競争を勝ち抜いて精子が卵子にたどりついている」と言われたものです。
 
しかしこれは95年以前のデータで、05年時点では男性の精子減少が進んで競争率は7千万倍ほどに落ちているそうです。
 
精子数の減少は不妊につながります。この原因と考えられていることはいくつかあります。
 
サウナや熱い風呂の好きな男性は不妊体質になりやすい、という説があります。
 
米国アラバマ大学のコレッテイス博士はノート型パソコンをひざの上に乗せて作業をすると陰のうの温度が上がり不妊の原因になると主張しています。

精子数現象は世界的傾向

男性の精子数が減少しているのは世界的な傾向です(フィンランドでは男性の精子数が多くなる傾向があるようですが)。
 
日本とヨーロッパの共同研究では、日本人男性の精子数は、フィンランドの男性の精子数の約3分の2しかないことがわかっています。
 
 
日本人の精子数を100とした場合の各国の数値です。

フィンランド 147
スコットランド 128
フランス 110
デンマーク 104
(年齢や禁欲期間などの条件は修正されています)

 
いずれも日本より精子数は多いという結果が出ています。
 
精子数の減少には内分泌かく乱物質(環境ホルモン)が大きな原因といわれた時期もありますが、このコンテンツを作っている時点では、あまり聞かなくなりました。