このコンテンツでは突発性難聴についてまとめています。

それほど一般的な症状ではありませんが、男女を問わず誰にでも発症する可能性があります。
 
歌手の浜崎あゆみさんも発症しており、この件についても紹介します。

突発性難聴 症状や患者数・原因 治療法・予防法は

突発性難聴では、それまで耳の病気を全く経験したことの無い人が、片耳の聴力を突然失うのが特徴です(両耳聞こえなくなることはまれです)。
 
厚生労働省指定の123ある難病のひとつに数えられており、1993年の国内推定患者数は年間2万4千人で、2001年には3万5千人まで増加しています。
 
誰にでも突然発症し、近年はサラリーマンにも増えています。発症件数に男女差はほとんどありません。
 

 
原因の可能性として考えられているものにはウイルス感染、精神的ストレス、過労などのほか、内耳血管のけいれんや血栓による「内耳循環障害」が挙げられています。
 
左耳の聴力を失った浜崎あゆみさんのケースもストレスが引き金だと考えられています。
 
治療では副腎皮質ホルモンなどのステロイド剤投与や、高気圧酸素療法、血管拡張治療などが施されます。
 
慶応大学医学部の小川郁教授によると、発症から二週間以内に治療を始めないと改善率が下がるそうです。
 
突発性難聴では、患者は発症した日時や時刻を非常に正確に覚えていることが多いそうです。できるだけ早く治療を受けましょう。耳を休ませることで回復することもあります。
 
完治するのは患者の3~4割程度で、1~2割は治療を受けても症状が変わらないとされています。
 

 
突発性内耳障害では、音をとらえる内耳の蝸牛部分に障害が起きるので、補聴器を使っても聴力は補えません。つまり補聴器を使っても聴力は戻らないのです。
 
原因が特定されていないので予防は困難ですが、大きな音量を聞き続けるなど耳の酷使を避ける、ストレスを溜めないといったことを心がけましょう。

浜崎あゆみさんも発症した突発性難聴

歌手の浜崎あゆみさんは08年初めに、自身の突発性難聴(または突発性内耳障害)を公表しました。
 
この病気について、浜崎さんは08年1月4日付のブログで、次のように語っています。

実は去年、耳の検査をしてもらったのだけど、左耳はもう完全に機能しておらず、治療の術はないと診断されたんだ
 

 
病院に行こうと思ったのは、自分の耳に確実に異変が起きているのを感じたから
 
ぶっちゃけ私は、心のどこかで、手術なりを受ける時間をとりさえすれば、また聞こえるようになるんじゃないかって思ってた
 
私はボーカリストであり続けたい。だから残されたこの右耳がいけるところまで、限界まで、歌い続ける。行くぜ10周年!!

実は浜崎さんは00年の6月から難聴を発症しており、ツアーの一部を延期しています。
 
その後はずっと聴力の低下が続いていました。浜崎さんはこのことをお母さんにだけに知らせていたそうです。