2010年は、肺腺がんが話題になりました。
 
というのも、池内淳子さん、芸能レポーターの梨本勝さんといった有名人が肺腺がんにより亡くなったからです。
 
「肺のがん」と聞くとタバコを連想してしまいますが、梨本さんは非喫煙者でした。(肺がんと喫煙は無関係との主張もありますが)


 
にも関わらず肺がんになったのはなぜだろう?と疑問を持っていたところ、ネット上にそのものズバリの解説記事が出ていました。
 
※このコンテンツはこちらの記事を参考にしています。
 
MSN産経ニュース
たばこ吸わない人も肺がんリスク 症状なくても病変進む
sankei.jp.msn.com/life/body/100909/bdy1009091001000-n1.htm
 
医療健康西日本新聞
「肺腺がん」とは?/非喫煙者も発症、原因不明
qnet.nishinippon.co.jp/medical/doctor/ask/post_245.shtml
(以上二つの記事は現在は削除されています)
 
すでにご覧になった方も多いかと思いますが、記事の要点をまとめます。

自覚症状はなく、原因の特定や予防も困難

肺がんが発生する部位は、気管支に近い「肺門部」とそれより奥の「肺野部」に分類されていて、
 
・喫煙者のがんは肺門部に
・たばこを吸わない人は肺野部に

 
多く発生します。
 
非喫煙者がかかる肺野部のがんは「腺がん」と呼ばれ、女性に多いのが特徴です。女性の肺がんで最も多いのは腺がんなのです。
 
原因として考えられているものには大気汚染や環境ホルモンの影響など諸説ありますが、はっきりとは分かっていません。
 
腺がんは自覚症状が無いまま進行するのが特徴です。
 
それでは、腺がんの予防は可能なのでしょうか?

予防するには? 定期健診が大事

肺腺がんは自覚症状が無いので、梨本さんのケースも、症状が出ないまま進行していたと考えられます。
 
2010年の6月5日に診断を受けてから、わずか2ヶ月半で他界されたこともそれを裏付けています。
 
それでは、喫煙しないのに発生する肺腺がんはどうすれば予防できるのでしょうか?
 
結論としては、
 
肺がんの予防法は特に無く、いわゆる一般的な健康上の注意を守る
 
ということになるようです。やや心もとない感じですが、これは肺がんに限ったことではありません。
 
結局は、定期検診での早期発見に勝る対策はないのです。肺がん検診の精度は上がっていて、がんを早期に発見することで完治させる人も増えています。
 
肺がんは日本人のがん死亡原因で1位になっています。
 
また、本人は喫煙習慣が無くとも、受動喫煙の影響を気付かないうちに受けていることも考えられます。
 
ある程度の年齢に達したら、定期検診を欠かさないようにしたいものです。