「病は気から」あるいは「プラセボ効果」という言葉があります。

実際には効果がない薬などでも、効果を信じて飲めば実際に体調が良くなったりすることを表した言葉です。
 
いかにも非科学的のようですが、こうした現象には科学的な根拠も指摘されています。




「プラセボ効果」が起きる理由 セトロニンやドーパミン

例えば頭痛があるとき薬を飲み「これで治る!」と思い込むと、たとえそれがプラセボ薬であっても痛みが和らぐことがあります。
 
これは脳内にセロトニンが分泌されて痛みを緩和してくれるからです。
 

 
また、病気などで落ち込んでいるとき、人から励ましをうけると脳内のドーパミンが働いて自律神経のバランスがよくなり実際に病気も快方に向かうことがあります。
 
心の持ちようと病気の治癒力は密接に関っているのです。
 
「気の持ちよう」や「プラセボ効果」は非科学的なので意味なし、と考える向きもありますが、管理人個人的には軽視できない力があると考えています。
 
とりあえず利用してみるのも良いのではないでしょうか。快方に向かうきっかけになれば言うことはありません。
 
「日頃からポジティブな言葉を口にする」「自分はできる!と自分に暗示をかける」といったことを繰り返していると、実際に運気が好転してくることがあります。
 
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寝る前や朝に「自分の望む姿」を口に出して言えば、その姿に近づけると主張する自己啓発本もあります。
 
迷信じみているともとらえられますが、脳内のドーパミンの影響などを考えると、実は科学的な方法なのかもしれません。




ダライ・ラマ猊下 瞑想が持つ効果 これも「気の持ちよう」では

「気の持ちよう」と関連した話題をひとつ。
 
ダライ・ラマ14世猊下は毎年1回、チベット仏教徒との対話集会を開いています。
 
その集会には、神経生物学者や心理学者など、世界的に有名な科学者も同席しています。
 
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ダライ・ラマ猊下は科学への造詣がとても深く、アメリカの医学部と共同で瞑想について研究されています。
 
猊下は次のような考えをお持ちです。

「瞑想を日々続けると、遺伝子の発現を変化させることができる」
「健全な心を持てば、血糖レベルをうまく調節することができる」
「瞑想によって、感情を変換することができる」
 

 
これも「病は気から」「気の持ちよう」の側面があるのではないでしょうか。
 
もちろん、「気の持ちよう」では解決しないこともありますが、可能な限り良いイメージを持つと、事態を好転させるきっかけになるはずです。
 
「笑う門には福来る」とも言いますし。