「ミスター(?)女子プロレス」と呼ばれる神取 忍さんは、柔道家として活躍していた頃から、女子プロレス選手だった時代まで、現役時代は特に大きなケガをしませんでした。
 
しかし、2011年に入ってから腰が猛烈に痛むようになったそうです。
 
立っている時や運動している間は問題ないのですが、1~2時間イスに座った後、立ちあがった瞬間から最初の10歩目まで激痛が走るのです。
 
骨がきしみ、そのまま潰れるのではないかと思うほどの痛さです。
 
(このコンテンツは2011年9月15日 九州スポーツ新聞「有名人の健康悩み相談室」を参考にしています。内容は記事掲載当時のものです)

しばらくして痛みは消えるとはいえ、激痛への恐怖から、電車や飛行機での移動、会議などが怖くてたまらないそうです。
 
柔道やプロレスをやっていて腰を打撲したことはありましたが、痛みは一時的なもので、これほど慢性的かつ強烈な痛みはありませんでした。
(とはいえ、下で紹介している動画のような試合をやっていたら、ダメージは溜まりますよね)
 
神取さんの腰痛に対して、あやせ駅前整形外科・内科の近藤光一院長は、次のように回答しています。

神取さんのような症状は、「スターティングペイン」と呼ばれ、しばしば見られるケースです。
 
イスにしばらく座っていて、立ちあがった後に痛み、立っている時や運動している間は痛まないのが特徴です。
 
主な原因は加齢で、椎間関節や椎間が変形することで痛みが生じます。
 
 
対策や注意点には次のようなものがあります。
 
理学療法士の指導で腰のけん引や温熱療法、腹筋や背筋のストレッチを行う
 
神取さんの場合、痛みは瞬間的なものなので鎮痛剤はあまり有効ではない
 
どんな姿勢だと痛みが発生するか自分で見つけ、その姿勢をできるだけ避ける
 
痛い姿勢とは反対の姿勢をとるストレッチやトレーニングが良い

ネットで調べてみたら、スターティングペインは膝でも起きるようです。
 
動き始めでは関節に血液が十分供給されていないため痛みが生じます。いわゆる「まだ温まっていない」状態と言えそうです。
 
また肩にも発症することがあり、「五十肩」とされることもあるようです。

天龍さんとの試合(一部)の動画です。
画質はイマイチなのであしからず。