ロタウイルス胃腸炎は主に乳幼児がかかります。

5歳までにはほとんどの子供が感染するといわれています。

ロタウイルスの特徴 潜伏期間や症状

ロタウイルスは冬から春先にかけて感染が増加します。感染力は非常に強く、10個以下のウイルスでも感染が起こります。
 
感染後、1日から3日の潜伏期間を経て発症します。ウイルス性胃腸炎の中ではもっとも重症化しやすいので注意が必要です。
 
白色の水様性下痢が出るのが症状の特徴で、おう吐、発熱、腹痛、高熱、けいれんを伴うことがあります。発熱は半日ほどで治まることが多く、二日以上続くことはほとんどありません。
 
下痢などの症状は5~7日続くケースがあります。




ロタウイルスの対処法 下痢止めを使うのはNG おもちゃなどの殺菌には

下痢が続く場合、特に乳幼児は脱水症状に気をつけなければいけません。イオン飲料などをこまめに飲ませましょう。
 
子供の下痢が続くと不安になりますが、下痢止め薬は使用しません。下痢はウイルスの排泄行為だからです。
 

 
感染者の便中には1週間ほどウイルスが混じり、その数は10億~100億個と多量です。前述のようにわずか10個ほどでも感染するため、感染者の便(吐しゃ物も)の処理などには細心の注意が必要です。
 
処理に使用した用具類(手袋など)は使い捨てできるものを選びましょう。
 
子供が使用したおもちゃ類を殺菌するなら、
 
・85℃以上の熱湯で1分以上加熱する
・市販の塩素系漂白剤を50倍に薄めたものに浸ける

 
といった方法があります。