HIV感染症は、なんとなく「現代の病気」というイメージがありますが、アフリカ中央部の風土病として昔から存在していました。
 
年齢と共にやせていく病気だったため、「スリム病」と呼ばれていたのです。
 
それが同性愛行為によって現在のエイズになったとされています。


 
1981年にはアメリカでエイズが初めて報告され、ロスアンゼルスの医療センターに31歳の同性愛の男性が搬送されました。その男性は重症の肺炎を併発して死亡しています。
 
その後、エイズはHTLVⅢと呼ばれるウイルスが人間の免疫力を大幅に低下させて種々の感染症をひき起こす病気であることが理解されました。
 
しかし、同性愛者の病気と誤解された時期もあります。
 
エイズはHIVウイルスに感染して起こりますが、感染してすぐには症状が現れません。半年から、人によっては15年以上の潜伏期間を経て身体の免疫機能が破壊されていきます。
 
その結果、カリニ肺炎などの感染症やカポジ肉腫などの悪性腫瘍を発症します。この時点でエイズを発症したと呼ぶのです。
 
06年現在ではエイズを根治させる薬はありませんが、HIVに感染した段階で複数の薬を組み合わせて飲み続ける多剤併用療法が進歩してきたおかげでエイズの発症を抑えられるようになってきました。
 

 
万が一感染してしまった場合、感染の事実を早く知ること、そして他人への感染阻止の2つが非常に重要になってきます。
 
エイズウイルスは熱に弱く、感染力も強くないので性行為以外で感染することは少ないのですが、ひとたび感染して発症すると死亡率は60%以上といわれます。
 
性病検査STDチェッカー【タイプJ(男女共通)】 1項目:HIV(エイズ)