中国ではHIV感染者が05年一年間だけで約8万人増えたと言われています。
 
一日あたり200人以上のペースで増えた計算になり、感染者の合計は65万人を越えました。
 
このうちの約80%が麻薬や買売春によるものです。

エイズが蔓延していることは、中国当局はあまり公にしたくないと判断する場合もあるようです。
 
このコンテンツでは、中国のエイズに関する話題を集めています。

エイズの現状を隠したがる中国当局

07年の12月、HIV感染について講演する予定だった女性感染者が当局に軟禁されるという事件が起きています。
 
この女性は人権活動家としても知られおり、売血や輸血によって、エイズ感染が深刻な状況になっている河南省の実情を調査していました。この女性自身も輸血でHIVに感染しています。
 
中国当局が女性を軟禁したのは、感染者への差別や暴力行為などの実態が公にされることを恐れたためと考えられています。ちなみに女性は「感染者への差別・蔑視を無くす」というタイトルで講演を行う予定でした。
 
07年8月には河南省と広州で開かれる予定だったエイズの国際会議が「特殊な原因で中止」になっています。
 
この件にも当局の圧力が指摘されており、感染者や支援組織が結束した勢力になることを当局が懸念したためと考えられています。
 
 
中国ではエイズ患者に対する差別が激しく、発症した患者だけでなくその家族全員まとめて差別されることが珍しくありません。
 
啓発活動を行うむきもありますが、上述のように当局の妨害等もあってエイズ知識の周知等はなかなか進まないようです。そのためか、WHOは中国でのHIV感染者の増加を予想しています。

中国のエイズ患者 WHOの見通しと拡大の原因

世界保健機関(WHO)の調査では05年末で中国内の48%の県、また31省、自治区および直轄地の全てでエイズウイルス感染者が確認されています。
 
WHOは2010年には中国のエイズウイルス感染者は100万人に達するだろうと警告しています。
 
 
中国でのエイズの流行は南部の雲南省から始まったといわれています。雲南省はラオス・ミャンマーと国境を接しており、中国の麻薬常用者の大半が住んでいた地域でもあります。
 
1990年時点では中国のHIV感染者の9割近くがこの地域に住んでいましたが、麻薬常用者の増加に伴いHIV感染者も雲南省以外に広まっていきます。
 
 
中国でエイズ感染が広がっているのは、中国独特の「売血」という習慣も理由の一つです。
 
中国政府は1998年に売血を禁止しているのですが、貧しい農村部などではいまだに続いていると見られています。経済的貧窮から、農民達が自分の血液を売るのです。
 
非合法の採血所では採血用具や注射針の再使用が公然と行われおり、これがHIV感染を広げる温床となっています。
 
中国政府は献血を奨励していますが、その「正規の」献血が安全かというと、これまた非常に心もとないと言わざるを得ません。正規の採血センターなどでも、注射針などの器具類が使い回しされるからです。
 
センター自体には使いまわしする意図がなくても、器具を売る業者が使用済み品を回収して再包装し、新品としてまた販売するケースがあるのです。
 
こうした事情を中国国民も承知しており、「献血は危険だ」という評判が広がって献血活動はなかなか成果をあげていません。
 
 
さらに中国では、エイズに似た奇病?も流行ることがあり、もはやカオス状態となっています。

報道されない感染症流行 中国でエイズ似の怪病 日本でも

以前ネット上で、ちょっと怖い情報を目にしました。
 
ある感染症が中国で急拡大しており、死者も増えている。その病気はエイズに似ていて、中国全域に患者が発生しているが、上海万博開催中の中国では全く報道されていない。
 
しかも日本人にも感染者が出た、というもの。
 
 
この「感染した」という日本の男性がブログを開設し、情報提供を求めていました。
 
【至急】HIVウイルスに似た原因不明の症状で苦しんでいる方へ
ameblo.jp/maruobarca/entry-10541119036.html
※現在このページは削除されています。
 
この方は中国に渡航後感染し、その後発症して日々症状が悪化していました。上のブログではその症状を具体的に公表されていました。
 
中国政府や中国のマスコミはこの病気について全くとりあげませんでしたが、ネット上では感染者同士で情報交換が活発に行われていました。
 
また香港大学はこの病気が新しい病原によるもの、と認めています。
 
上の記事を参考に、症状などをまとめます。

微熱が続く(37度前後)、多発性リンパ種
舌の先に赤い斑点、厚いこけと感染症状
下痢が続き、便がゆるい。腹鳴と発汗
 
鼻がつまり、頻繁に上部呼吸器が感染
歯茎が腫れ、炎症が起こりやすい
皮膚の押し痕が長く続き、筋肉の痙攣が頻繁
 
手足のふるえ・関節痛
めまい
目のかすみ・飛蚊症
聴力低下
 
感染源は「唾液」「血液」が有力視されている

 
中国同様、日本のマスゴミもこの件については全くと言えるほど報じませんでした。万博開催中ということもあり、中国に不利な報道をしなかったのです。
 
自衛するには、ネットの情報を参考にするしかありませんでした。
 
この病気の話自体を「デマ」とか、いわゆる「釣り」だとする意見もありましたが、たとえそうだとしても、注意を喚起しておいて何ら実害は無いはずです。
 
 
今後も似たようなことが起きた場合も、当サイトでは管理人の判断の後、必要であれば情報を拡散したいと考えています。