雑誌「週刊文春」の「がん手術の達人」特集から、肝臓・胆のう・膵臓がん手術において高い実績を誇る医師をまとめています。
 
医師名の後に、所属する施設と略歴を併記しています。
 
(このコンテンツは「週刊文春」2017年8月31日号152ページを参考にしています。当コンテンツの内容は記事掲載当時のものです)

・山本順司医師 埼玉県防衛医科大学校病院
国立がんセンター、癌研究付属病院時代の28年間で肝臓1500例、膵臓500例、胆道200例の手術を経験。
 
 
・大塚将之医師 千葉大学医学部付属病院
高難度の肝がん、胆道がん、膵がんの手術に積極的に取り組んでいる。高度進行がんの根治を追求している。
 
 
・島田和明医師 東京都国立がん研究センター中央病院
肝・胆・膵外科のパイオニアの一人。肝がん668例、胆道がん234例、膵がん537例を執刀。患者に応じた治療を施す高い技術と豊富な経験を持つ。
 
 
・進藤潤一医師 東京都虎ノ門病院
年間の肝切除数は約200件。脈管浸潤を伴う進行肝がんや多発肝転移など、肝胆膵領域の高度手術を得意とする。
 
 
・宮崎勝医師 東京都国際医療福祉大学三田病院
切除困難な局所進行がんの手術で、多数の長期生存例あり。大腸がん肝移転なども新術式で執刀。
 
 
・國土典宏医師 東京都国立国際医療研究センター病院
癌研付属病院や東大病院で長年外科治療に取り組み、日本の優れた技術を世界に発信してきた。セカンドオピニオンも積極的に受け付けている。
 
 
・山本雅一医師 東京女子医科大学病院
他の病院では手術が難しい症例にも取り組む。肝がん、胆嚢がん、膵がんの手術数は国内でも有数。
 
 
・江川裕人医師 東京女子医科大学病院
肝移植分野で著名。「よそで助けられない患者を救う」をモットーに、従来の治療では難しい患者を救ってきた。
 
 
・阪本良弘医師 東京大学医学部付属病院
肝胆膵領域のどのがんに対しても正確で出血の少ない安全な手術を実践。切除不能とされる進行がんも術前化学療法や二期的切除を導入して積極的に治療する。
 
全国外科医 大アンケート ライバルが認める「がん手術の達人」126人
全国外科医 大アンケート ライバルが認める「がん手術の達人」126人
 
・川崎誠治医師 東京都順天堂大学医学部付属順天堂病院
肝切除を約1700例手がけ、膵切除は約700例を執刀。生体肝移植は86例行い、5年生存率は92%。安全で出血の少ない手術がモットー。
 
 
・本田五郎医師 都立駒込病院
腹腔鏡を使った肝切除と膵切除を手がける。腹腔鏡よる胆嚢摘出術の標準手技を提唱し、国内外の普及に貢献している。膵がんの専門性の高い診断と治療も行う。
 
 
・斎浦明夫医師 東京都がん研有明病院
難手術を手がけた経験に基づく技術と、抗がん剤の選択に関して理論的治療戦略を磨く。他院で困難とされた膵がんや肝がんも最適な方法を提案している。
 
 
・高山忠利医師 日本大学医学部付属板橋病院
肝尾状葉単独全切除手術という、肝臓の最も深い区域に生じるがん切除に世界で初めて成功し、高山術式を確立した。
 
 
・幕内雅敏医師 東京都東和病院
系統的亜区域切除術の開発や世界初の生体成人肝移植を成功させるなど肝臓外科のパイオニア。国立がんセンターや東大教授時代に多くの外科医を育てた。
 
 
・藤井努医師 富山大学付属病院
最も難治で、かつ最も高難度である膵がん手術で良好な実績を残してきた。現在も他院では行えないような特殊治療や手術を多く手がける。
 
 
・上坂克彦医師 静岡がんセンター
国内有数の肝胆膵外科施設のひとつ。他院で手術困難とされた肝門部胆管がんの切除や、生存率向上を目指した膵がんの新治療法の開発に積極的に取り組んでいる。
 
 
・梛野正人医師 名古屋大学医学部付属病院
最高難度とされる胆道がんに関して、世界トップの手術数と実績を誇る。「メスの限界を極める」をモットーに肝胆膵がんに挑む。
 
 
・江畑智希医師 名古屋大学医学部付属病院
名古屋大学の次世代のリーダーと目されている。胆道がんに特化した外科診療を40年間継続してきた。その間に蓄積した技術、知識、経験に基づき安定した診療を実現している。
 
 
・杉岡篤医師 愛知県藤田保健衛生大学
症例に応じて、負担の少ない腹腔鏡手術からロボット手術、肝移植などの拡大手術まで幅広く対応している。高度に進行した肝胆膵がん患者を多く受け入れている。
 
 
・佐野力医師 愛知医科大学病院
「諦めない」「綿密な手術と周術期管理」を信条としている。名大病院、国立がんセンターなどで肝胆膵各分野で経験を積んでいる。
 
 
・高橋秀典医師 大阪国際がんセンター
膵がんに対する、術前治療と外科手術を中心とした集学的治療に豊富な経験を持つ。早期がんから進行がんまで、患者の病状に合わせた最適な治療を提供している。
 
 
・大段秀樹医師 広島大学病院
肝移植や膵移植を含む高度な肝胆膵手術に関し、豊富な経験と解析を積み重ねる。それらの知見から、患者の病状に応じた最適な手術と管理を提供する。
 
 
・永野浩昭医師 山口大学医学部付属病院
15年に大阪大学から移籍。高難度の肝門部胆管がん、進行胆嚢がん、進行膵がんの拡大手術と集学的治療に積極的に取り組んでいる。肝移植の手術経験も豊富。
 
 
・江口晋医師 長崎大学病院
高難度肝胆膵がん手術を肝移植や膵移植の技術を用いて安全に行う。腹腔鏡を使った肝切除、膵切除も高いチーム力で行い、施設認定を取得している。