緑黄色野菜やカロテンとがんリスク

緑黄色野菜やそれに含まれているベータカロテンというと、抗酸化作用でがん対策にも高い効果が期待できるイメージがあります。
 
緑黄色野菜が健康をサポートしてくれるのは間違いありませんが、がん予防を過度に期待するのは考えものかもしれません。
 
それほど効果はないどころか、むしろ良くないケースもあるようです。

緑黄色野菜と大腸がんリスク

05年5月、東北大学の坪野吉孝教授らのグループは、緑黄色野菜や各種の果物をどんなにしっかり食べても大腸がんでは全く予防につながらないことを明らかにしました。
 
胃がんについてはわずかながら予防効果が認められました。
 
 
同研究班は90年以来10余年に亘り、全国の40~69歳の男女約9万人を、野菜や果物の摂取量別に4グループに分け、追跡調査を行いました。
 
調査対象者の大腸がん発生状況を調べたところ、大腸がんになったのは705人でした。
 
そして食事内容との関連を調べたところ、野菜・果物を最もたくさん食べるグループと最も少ないグループとの間には、大腸がん発生率には全くといえるほど差は認められなかったのです。
 
 
緑茶についても同様の研究結果があります。
 
三重大学医学部・川西正祐教授らの研究グループが、人間の細胞に普通の緑茶に含まれる約40倍のカテキンを与えたところ、通常の状態に比べDNAを2倍近く傷つけることを確認しました。
(40倍はちょっと多すぎる気がしますが・・・)
 
緑茶もとりすぎればガン抑止どころかDNA損傷、つまり発ガンにつながることもありえるわけです。
 
ガンとは直接関係ありませんが、「腸相」で話題になった新谷弘実医師も「お茶は腸のために良くない」と主張されています。
 
 
とはいえ、坪野教授の研究結果も、緑黄色野菜や果物類を食べないほうが良いと主張しているわけではありませんよね。
 
野菜を食べない弊害の方がはるかに大きいはずです。
 
お茶に関しても、たとえ新谷医師の主張があったとしても私は嗜好品として飲むのは構わないと考えています。
 
実際に私は粉末タイプのものをよく飲んでいます。
 
美味しいですし、口の中がスッキリします。この心地よさや癒され感は、健康にもプラスの影響があるのではないでしょうか?
 

ベータカロテンの影響でがんリスク上昇?

アメリカの「国立がん研究所会報」に05年、ベータカロテンとがんの関連についての研究結果が発表されました。
 
その研究結果によると、ベータカロテンはタバコを吸わない人には肺がんなどのリスクを低下させる効果があり、タバコを吸う人には、逆にがんのリスクを上昇させてしまうそうです。
 
 
つまり、タバコを吸う人はベータカロテンとるな!ということですね。喫煙者がベータカロテンのサプリをとるとがんのリスクが最大で2倍以上になった例もあるそうです。
 
 
ドイツでは、喫煙者はベータカロテンを大量に摂らないようにという勧告が出ています。また、喫煙者に限らず、妊婦がベータカロテンを摂りすぎると胎児に悪影響があるとも言われています。
 
 
これはあくまでベータカロテンを「過剰に」摂りすぎた場合であって、ベータカロテン自体がいけない、というわけではありません。
 
サプリなどでまとめて摂る、というのはいけないというわけです。
 
 
野菜など食品からカロテンを摂るのは非常に大事ですし、この研究結果を受けて野菜を控えたりすると弊害の方が大きいはずです。
 
何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」というわけで、「過不足無く摂る」というのが大事です。
 
「過剰摂取は無いのである程度多量に摂っても大丈夫」として有名なビタミンCでさえ、「過剰摂取は身体に悪影響がある」という報告もありますし。
 

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