いまや国民的キャラクターとなった「アンパンマン」の作者、やなせたかしさんは2013年10月に94歳でお亡くなりになりましたが、その前年の93歳でも背筋はまっすぐ、肌はツヤツヤでした。
 
(やなせさんって、漫画家として「アンパンマン」がヒットしたのは、69歳のときだったんですね (゚ロ゚;)
 
やなせさんはこれまで、心臓病やすい臓炎、糖尿病などさまざまな病気を経験してきました。
 
それでも元気なのは、規則正しい生活と健康を考えた食事のおかげなのだそうです。

(このコンテンツは「きょうの料理2012年4月号」116~117ページを参考にしています。当コンテンツの内容は記事掲載当時のものです)


起床は毎朝6時ちょっと過ぎで、起きたらまずは自己流の体操をします。体操の最後には、自作の「アンパンマンのマーチ」など3曲を、お腹に力を入れて歌います。
 
さらにその後、スクワットを101回、腕立て伏せ40回といった運動で、合計およそ40分間体を動かします。
 

 
やなせさんいわく

人間の体は使わないと確実に衰える。運動嫌いの僕はジョギングや水泳はできないけれど、朝のトレーニングは続けているんです。

体を動かしたら朝食です。
 
20年以上食べ続けている刻み野菜スープは、細かく切った大根、人参、キャベツ、しいたけなどの食材を、昆布、削り節のだしでコトコト煮込み、塩と酒で味付けし、おろししょうがをたくさん入れてできあがり。
 
やなせさんによると、このスープを飲み続けたおかげで、顔や腕のシミ、老人班がだんだん薄くなり、とうとう消えてしまったそうです。
 
その他には、
 
玉ねぎの酢漬け 黄粉やバナナを加えたヨーグルト 塩の代わりに粉末のクエン酸をつけた(!!)ゆで卵 血糖値を上げない巣蜜を塗ったパン 
 
を食べます。
 
1時間ほどかけて朝食を食べたら、ゆっくりトイレに入り、その後40分ほど朝寝をします。この朝寝で頭がすっきりするそうです。
 
その後は仕事にとりかかり、昼食は麺類やサンドイッチを食べます。
 
そば粉をクレープのように焼き、ソーセージをはさんで食べる「そば粉ドッグ」がお気に入りです。
 
やなせさんは糖尿病を患いましたが、食事制限ばかりでは気力が失せてしまうからと、「これを食べると血糖値が上がる」「これは上がらない」と「人体実験」をして、自分に合った食材、食べ方を見つけました。
 
パンにつける巣蜜も、そうして食べ始めました。
 
昼食の後も少し昼寝をしてから仕事を続けます。夕食前には足踏みなどの軽い体操を30分ほど。
 

 
夕食では、ほうれん草やブロッコリー、グリーンアスパラガス、グリンピースなど緑の野菜をチキンスープで煮てミキサーにかけた「グリーンスープ」が定番です。
 
若い頃は美食家で肉をよく食べていましたが、いまではセミ・ベジタリアンを自称しています。たんぱく質を補給するために、肉やはんぺんを焼いて食べています。