女子フィギュアスケート世界選手権で2度優勝、欧州選手権では7度も優勝している(06年2月現在)、ロシアのイリーナ・スルツカヤ選手は心臓に難病をかかえています。

心臓の血管に炎症が起こる病気で、手足のむくみ、痛み、発熱を伴うため常に大量の薬を持ち歩いているのです。


服用する薬が多くなると副作用もひどく、めまいなどが起こります。それでもジャンプを飛び、スピンを続けています。
 
スルツカヤ選手の病気は「自己免疫疾患」です。自分の免疫が自分自身の組織や細胞を攻撃してしまう病気で、全身あるいは特定の臓器に障害が発生します。
 
関節リュウマチや、安奈淳さんがかかったことで世間に知られるようになった「全身性エリテマトーデス」は全身性自己免疫疾患です。
 
スルツカヤ選手のお母さんは腎臓病を患っています。スルツカヤ選手は様々なストレスと闘いながら競技を続けていたのです。
 
それにもかかわらず、本人は笑顔で「That’s life(それが人生)」と割り切っており、モットーは「Never fall down」なのだとか。
 
07年11月には男の子を出産しています。赤ちゃんは2300グラムで、帝王切開でした。
 
スルツカヤ選手は日本にもファンが多く、本人はバルスという名前の秋田犬を飼っています。