アレルギーはいずれも厄介ですが、中でも特に大変なのは食物アレルギーではないでしょうか。

食事は生きていくうえで必須であり、「やらずに済ます」わけにはいきません。
 
そのため様々な食事の工夫や、子供がアレルギーを発症しないよう対処する必要があります。
 
このコンテンツでは食物アレルギーの話題をまとめています。

アレルゲンと代替食品

食物アレルギーの原因となる食品の第1位は卵で37%、次いで乳製品の15%、小麦が8%です。
 
ケーキなどのお菓子を作る場合、代替食品として
 
・小麦の代わりに雑穀「キヌア」
・生クリームの代わりにサツマイモのクリームや菜種油マーガリンを使ったクリーム

 
にするとアレルギー症状は出なくなります。
 
皮膚炎や鼻炎などの症状はアレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)が原因となって引き起こされるため、症状を抑えるにはアレルゲンを避ける必要があります。
 
たまご
 
牛乳、大豆、卵、米、小麦を五大アレルゲン(最初の三つは三大アレルゲン)と呼んでいます。
 
これらの食品でアレルギーが出る場合、食事の材料には使えません。
 
いずれも主食や調味料として使われる食品が多いため、毎日の献立には工夫が必要になります。
 
主食を避けるのはわかりやすいですが、調味料でアレルゲンを避けるのは難しくなります。
 
小麦を使っていない醤油、卵を使用していないマヨネーズなどは販売店も少なく、取り寄せで手に入れることが多くなります。
 
最近はアレルギー対策専門のネットショップも増えています。

母乳は食物アレルギーを防ぐ?藤田紘一郎教授 対立する北欧の研究も

東京医科歯科大学の藤田紘一郎名誉教授は、赤ちゃんを食物アレルギーにしないためには
 
母乳をなるべく長く飲ませて、赤ちゃんの腸が十分成熟するまで離乳食は与えない
 
のが大事としています。
 
赤ちゃんの食物アレルギーは、離乳食を与える時期が早すぎて成熟する前の腸が離乳食により傷つけられてしまうことが原因なのだそうです。
 
しかし、06年の8月にはこの藤田教授の主張と真っ向から対立する調査結果が発表されました。
 
北欧の病院での調査では

アレルギーの家系の子どもを9カ月以上母乳のみで育てた場合は56%がアレルギーを持っていたのに対し、2~6カ月間母乳育児された子どもは20%にとどまった。

 
という結果が出たそうです。
 
ただしこれは「アレルギーの家系」というのがポイントだと私は思います。
 
お母さんがアレルギーを起こしやすい体質だったのであれば、お母さんの体質が母乳によって赤ちゃんにも移ったとは考えられないでしょうか?
 
同様に、お母さんが食品添加物や化学物質などを摂取する機会が多いと、母乳によってそれらの物質を赤ちゃんにも与えてしまうことになるでしょう。
 
結果的に、赤ちゃんがアレルギーになってしまうこともあるようです。
 
「母乳で育てるのが良い」といっても、「どんな母乳を与えるか」も重要なのです。
 
 
ネット上の情報をあれこれ見てみると、赤ちゃんの食物アレルギーを防ぐためには離乳食を遅らせる方が良い、というはある程度支持されているようです。